FIREWORKSはマクロメディア社のグラフィックソフトです。
Webページを作成するには、HTMLを記述するHTMLエディタとHTMLに挿入するための画像ファイル(イメージソース)が必要です。FIREWORKSはそのイメージソースを生成するためのグラフィックソフトです。
現在市場には、多くのグラフィックソフトが流通しています。代表的なものとしてはPhotoshopやIllustratorなどが有名ですね。これらほとんどのグラフィックソフトは現在、Web用のイメージソースであるGIFやJPEGフォーマットを生成することが可能です。HTMLファイルにイメージソースに挿入すればWebページを作成することができます。
これらのグラフィックソフトとFIREWORKSはどこが違うのでしょうか?
それは、FIREWORKSはWebグラフィック専用のソフトウエアである…という点です。
FIREWORKSが登場したのは1998年の春(日本では9月)でした。
この頃は多くの企業がWebサイトを公開しはじめ、日本でもWeb専門の制作会社が登場しはじめた時期でもありました。
では、それ以前のWebはどうだったのでしょうか?
筆者が始めてインターネットを体験したのは1995年頃でした。
その頃はまだまだ企業がビジネスとしてWebを利用することはなく、多くのサイトが試行錯誤のなかビジネスの実験をしている最中でした。従ってWeb専門の制作会社というものも皆無に等しく、昔からDTPを行っていた制作会社がWebサイトのデザインを引き受けていた…という状況がほとんでした。同時にWebを作成するツール(エディタやグラフィックソフト)も従来のDTPに使用していたものを使って、なんとかWebページを作成していたのです。
私の経験では、Illustratorでグラフィックを作り、それをPhotoshopでビットマップデータに変換し、GraphicConverterやDeBabelizerなどでGIFやJPEGの最適化を行うという、恐ろしく長い工程を経てイメージソースを作成し、それをSimpleTextなどのエディタで手書きでHTMLのタグを記述していました。
しかし当時のWebサイトのデザイン水準や、クライアントのリクエストを考慮すると、時間はかかるものの、問題なく仕事ができる環境でもありました。また当時は「Webデザイン」はデザイン業会全体ではまだ「仕事」とは認められておらず、多くのデザイナーは「手間ばかりかかるWebの仕事はやりたくない」という状況でもあったのです。
しかし、年々企業も以前に比べて、Webを仕事として認識しはじめて来ました。多くの予算をWebに投下、それに比例して多くのデザイナーがWebデザインに取り組むようになったのです。当然、クライアントのリクエストのハードルは高くなり、納期的に長い工程を必要とするため、多くのデザイナーは連日徹夜でWebサイトのデザインに取り組むことになります。
FIREWORKSは「Webデザインが仕事として認められつつある時期」にプロ向けのグラフィックツールとして登場しました。
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