
シリコンカフェがはじめてホームページを作ったのは1995年でした。その翌年ドメインを取得しサーバーを立ち上げ、G-TOOLというコンテンツを開始しました。G-TOOLは御存知のようにホームページ用の素材を無料で配付しているサイトです。G-TOOLスタートから約1ヶ月後、一通のメールをもらいました。差出人はイージーの岸本さん。その内容は、「G-TOOLは何で無料なんですか?何がメリットでこのようなサービスを開始したのですか?」…というあまりにも直球な質問でした。当時、このサービスを開始して、そういった部分について質問を寄せる方は皆無だったので。
※その当時のことを岸本さんがコラムで書いてらっしゃいます。よかったらご覧ください。
私なりにその当時考えていたことを書き、差出人の岸本氏のサイトを見に行きました。彼は京都で衣料店を営んでおり、インターネットでのショッピングサイトを開始した…とありましたので、興味深々だったのです。
そこで始めて岸本さんのサイトを見た感想「き、汚い!」。デザイナーという職業をしている私にとって、諮^の解像度や大きさもデタラメ、フォントにはやたら大きな文字指定がしてあり、お世辞にもデザインされているサイトには思えなかったのです。
つまり、インターネットでモノを売るという意識に欠けているのではないか…というのが私の第一印象でした(岸本さんボロカス書いてすいません)
しかし、そのデタラメとも思えるページに何故か私は、そこに書いているテキストを次々に読み、気が付けば、イージーのサイトのほとんどを読破していました。
そして、「うん、これは売れるなあ…」と呟きました。
そう、これはとても大きな
事件だったのです!
デザイナーという職業に就いて、アタマでっかちになってしまった私は脳天をガツーンとやられたのです。まだご覧になっていないアナタ。ぜひ一度イージーのサイトを訪問してください。氏がWebショップの元祖として日本中で講演をされている理由がきっと解るはずです。

そこに書かれていたのは、正真正銘「あきんど」としての岸本栄司でした。彼が等身大のすっぽんぽんで、自分の商いを精一杯に書き、自分が扱っている商品について、精一杯熱く語っていました。
実は森川は、Webの仕事をする遥か前に、アナログ時代の仕事として長く通販のデザイナーをしておりました。具体的には大丸百貨店の通販カタログのアートディレクターです。
その当時から私がデザインする時のテーマは「よいデザインとはモノが売れるデザイン。目的を達成することがデザイナーの仕事」だと思っております(それは今でも同じなのですけど)
それを突き詰めていくと、デザインとは如何に商品を語り、嘘のない正直なコトバで相手に商品の良さを伝えるか…なんですね。
我々のようなデザイナーという職業の人間が陥りやすいのは、デザインという見栄えばかりに固執してしまうことなんです。(それはコピーライティングも同じです)、綺麗に飾り立てたコトバではなく本当に商品を愛して、自分の視線とお客様の視線でデザインをすること…これが大切なんですね。
別に俺らの仕事はデザイナーなんだから…商品が売れようが売れまいが関係ないわ…。という気持ちではあきません。それはデザインだけでなく、撮影時のモデルやカメラマン、スタイリスト、コピーライターまで同じ気持でないと絶対にうまくいかないのです。
岸本さんのサイトには、その通販カタログとしての原点があります。何よりも大切なのは、商品を愛して、お客様の立場になってモノを売る事なんですね。私は岸本さんのサイトを見て、
改めて通販の仕事をしていた頃の気持を思い出し、それ以降何度かメールのやりとりをさせてもらったりしました。
その後も、同じ関西で早くからインターネットでビジネスをしていこう…と考えていた仲間として、私と岸本さんは色々な場面で出会うことになりました。
(過去にこんなセミナーやこんなセミナーも岸本さんと一緒にやりました)
当時同じ関西で活動されていたKNNの神田さんの主催するメールマガジンの同じレギュラー執筆陣としても参加しましたし、セミナーや講演会などでも何度か一緒になったことがあります。
打ち上げや懇親会などで、久しぶりに顔を突き合わせて、岸本さんとインターネットビジネスについて色々と語ってきました。デザイナーとTシャツ屋という違いはあっても、私達が考えていることは非常によく似ていたと思います。
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実は私(森川)と岸本氏は、同じ年令なんですね。はっきり言ってふたりともオッサンです。同じ年令だから見て来たものも同じで、(ついでに嫁ハンとの年令差も同じだったりする)なぜか価値観がよく似ていると思っています。
それは、ふたりともインターネットの可能性を信じてビジネスを始めたということです。まだまだ利用者も少なく、ネット上に居る人々もお互いのことを敬遠しながら、それぞれの居場所を探していた時代。まだまだ通販サイトどころか、インターネットビジネスというものが実体が掴めなかった時代です。
それでも私達は、ネットワークの可能性というものを信じてきました。自分が本当に本当に思っている事を、正直に体当たりで告白すれば、思いは通じるのではないか…と思ってきました。もちろん何度かイタイ目にも会いましたが(お互いに)、それでも自分達のチカラを何のしがらみもない世界で試していける。それは必ず実現できるものだと信じています。
そして、その思いは少しづつ届いてきたからこそ、今のシリコンカフェがあります(たぶんイージーさんも)。実際にWebで仕事をします!と宣言してから、シリコンカフェにはサイト制作の依頼の仕事がやってくるようになりました。イージーさんでも多くのお客様が岸本さんを信じて商品を買ってくださっています。これは紛れもない事実で、すべて本当のことなんです。
そんな中で、シリコンカフェはオリジナルの商品を制作して販売すること考えました。2000年の末に発売開始したFireworksのトレーニングビデオです。私は迷う事なくイージーさんにWebの販売を依頼しました。岸本さんも快く引き受けてくださって、私達は5年目にして、本格的なコラボレーションを開始する事ができたのです。

岸本さんの著書の中で、「はじめてインターネットで商品が売れた日の喜び」という部分がありますが、私もシリコンカフェが作った製品が売れた日の喜びは忘れません。世の中の流通の仕組みを使わずに、商品を手に取って見る事もなく、お買い上げくださったお客さまのことを考えると、本当にカンゲキでした。
それは今でも同じ気持です。現在ビデオ以外に、CD-ROM製品やDVDをリリースしていますが、感想のメールを頂く度に、岸本さんから頂く購入されたお客様の名前を見る度に胸がアツクなっています。
私(Silicon Cafe'/森川眞行)は、通販デザイナーとして長い間、必死に仕事をしてきましたが、今回自分で商品を作る立場、つまり通販で言うバイヤーさんの気持になって、よりいっそうWebでモノを販売することの厳しさと、楽しさを実感しています。そのノウハウは、シリコンカフェがモノ作りと平行して行なっているWeb制作の仕事にも必ず反映されると思っています。
私は私のできる限りのことを、
ギリギリまで頭もカラダも
へとへとになるまで
やり続けます!
それは岸本さんに教えていただいた事でもあり、製品をお買い上げくださったお客様に教わったことであります。
モノを作る事、それは商品としてのCD-ROMとかDVDとかだけでなく、依頼されたWebの仕事なども含めて、すべては同じだと思っています。そしてモノを作ることは、モノを売ることと同じだとも思っています。
必死のパッチという関西弁がありますけど、私は何をやるにも必死のパッチです。というかそのやり方しかできまへん。
「必死になればええもんちゃうでー、結果が全てやでー。」
もちろんそれも、その通り。必死になって作っても、ダメなもんはダメな時があります。その時はどんどん言ってください。どんどん叱ってください。シリコンカフェもイージーも皆さんの御期待に応えていくことがシゴトやと思っています。できないことで、やればなんとかなる。なんとかしやなアカンと思ってます。
これからもきばっていきますので、よろしくです。
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