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1996年から続いているWebマスターの日記

シリコンカフェのマスターの日記
1996年版




85日・曜日

孤独である。ひとり黙々とG-TOOLの画像を制作している。こんな時間なのに、まだ仕事をしている。来月で38歳になるというのに、我ながら自分の体力に驚く。でも孤独。今日はDC工房まで出掛けて、一日中スキャンニングをしていた。前にも書いた友人のカメラマンのポジです。約1000カットの写真を次々とスキャンする。一点一点丹念に画像補正をする。途中で友達がやってきて「こんなもん、森川さんがやる仕事やないですよ、誰かにやらせればいいのに…」誰かやってくれるのなら、とっくにお願いしている。シリコン・カフェはひとりなのだ。フリーランスというと聞こえはいいが…。また、これはまだ正式にビジネスになっていない。色々な可能性はあるけど…。だから、外注できない。一度倒産を経験した人間は慎重なのだ(笑)

確かに単純作業で、ボクには向いていないのかもしれない。昔は自分の会社でも、その後に務めたデザイン会社でもボクには常に5~10人の部下、あるいはアシスタントがいた。昔なら当然こんなルーティンワークは新米のデザイナーに任せている。

「クソッタレ」と思いつつも、一日中スキャン。だんだん作業が苦痛になる。孤独だ。苦痛になりつつもマゾヒスティックに「今に見てろ」とかわけのわからん怒りに変わる。よく考えたらすべて自分で決めてやっていることなのに…(笑) しかし、おかげで綺麗なページになった。自分でも驚く。「本当にこれを無料でダウンロードさせていいのか?」これでいいのだ。

帰ってきてからは、顔のアイコンシリーズに凝っている。これまた孤独。

G-TOOLはやりたいことが沢山ある。最近メールをめちゃんこ頂く。殆どの人が複数の人間で作っている、あるいは会社のページだと思っているらしい。とんでもねえ!わいがひとりでやっとるんじゃい。いつか何人かで制作する日々が来るのだろうか?その時はその時で、やりたいことが沢山あるのだ。

824日・曜日

20日ぶりの日記復活です。長いおやすみでした。日記を書きたくても書けない。そんな状態。書けない理由は…忙しかったから…と言って信じてもらえるだろうか?

黙々とG-TOOLの画像を制作していた。世間がお盆休みに突入すると、それはピークに達した。作業場所はMacintosh9500/132・360MB・2GHD+3GHD(レイド)というモンスター級の高速マシンを使うために、DC工房で合宿状態。なにしろ、目標は10日間で2500点の画像を制作するというものだ。2日で8時間の睡眠。1泊2日(工房で徹夜)というペースが続く。世間は盆休み。ボクはユンケルを15本、ビタミン剤を1箱明けました。

途中から、関西では有名なアイコン作家『藤原モリス』さんが参加してくれました。その他アルバイトやボランティアの人達に手伝ってもらって、今週の水曜日データアップ!

ホントに地獄でした。といっても、これらは全て自分で決めて、自分で陥った地獄(笑)…なんのためにこんなことをしたか?…そうです。G-TOOLをCD-ROMの製品版にするのです。昔から「G-TOOLは役に立つけど掲載点数が多いので、PPPユーザーにはツライ。製品版を出してくれればゆっくり見れるのに…」というメイルが何通かきました。その声を反映したのが今回のプロジェクト。

…で、せっかく作るのだから、ネットワーク版よりも多く掲載したい、と考えて、今回の地獄になったわけです。

ボクなりに不眠不休でベストを尽くしたつもり。で、昨日やっとのことで、約2週間遅れの夏休み。妻と娘と大阪城ホールにウオルトディズニー「ワールドオンアイス・白雪姫」を見に行きました。やっぱりあいつら凄い!エンターティメントってのはこおゆうのだと思った。カネを払って観る。カネをもらうということ。エンターティメント。プロフェッショナル。凄く勉強になった。ボクがG-TOOLを必死になるのはあたりまえ。問題は不眠不休ではなく、質の問題。もちろん今のボクの限界もある。けど限界ぎりぎりまでやってみる。コレが重要。徹夜の連続、久々の休日の息抜きは、ボクに新たな活力を与えてくれたのでした。

99日・曜日

めちゃんこ長い休暇でした。 本当に久しぶりに日記を書く。以前は製品版G-TOOLの制作で日記を書く暇もないほど忙しかった。その仕事も終わり、さあ、また日記を書くぞ!と書いたのが、前回の日記、あれからまた日記凍結でありました。どうも、サボリ癖が付くといけませんねぇ…。今まで休んでいたのは単なるサボリです。お盆休みの間のハードなスケジュールにたたられて、しばらくの間はパンチドランカー状態(笑)でした

…と、ここまで書いて、気が付いた。ワシは誰に“いいわけ”をしとるんや?

日記界隈も暫く見ない間に様変わりしたみたい。ホントに浦島モード。でも、よく考えたらボクには関係のないことだ。関係のあることかも知れないが、関係のないことだ。

相変わらず仕事は忙しい。…というのは本当。でも先週は1週間全然仕事をしなかった。実は夏休みをとっていたのだ。京葉線沿線に遊びにいっていた。東京ディズニーランドで3日、幕張メッセのWORLD PC Expoで1日遊んだ。周囲にはG-TOOLの製品版の発表なので東京出張です。と言い訳をしたのだが、ホントはディズニーランドで遊びまくっていたのだ。わははは。

しかし、遊んでよかった。実は今年になって初めての本格的な休暇。休暇を取って遊びまくって、たまに、ぼ~っと仕事の事を考えることは大切だと、本当に実感した。昨日からまた「大忙し」モードに突入した。昨日から、アルバイトの人に仕事を手伝ってもらっている。Silicon Cafe'の今後やG-TOOLの今後も色々考えた結果です。

912日・曜日

仕事の合間に日記を書きます。仕事の合間…という現在の時間は深夜の3.34分、場所はDC工房…。がははは今日は徹夜なのじゃ。そして日記を書いているマシンはDC工房のPowerMac9500…。そう、siliconcafe.comのサーバーマシンです。今、こうしてEdit7で原稿を書きながらも、バックグランドではWebSTARが走っています。ちょっと無謀?今、こうしている間にも、このマシンには6~8人の人がアクセスしています。かなり無謀?

1週間休んだツケが回ってきているのでしょうか?今週になってから、とたんに忙しい。遂に今日は徹夜モード。もちろんG-TOOL以外の仕事です。ちなみに今は秋のポッキーキャンペーンを作成しています。吉川ひなのちゃんが可愛いです(笑)吉川ひなのちゃんのQuick Timeや常盤貴子の音声ファイルを作成しています。

やっぱり、こうして専用線環境(192k)で仕事をするのは快適。「あ、Afterburnerがどこにあるか分からない、まあいいや、めんどくさいからMacromediaからダウンロードしよっと」なんてことが日常茶飯事。やっぱホームページデザイナーには専用線は必須。

最近は本気で自宅に専用線を考えている。こんなことをInterNetやっている友達に話すと『なんと贅沢な』と言われるが、考えてみればホームページ制作が本業なのだから、当たり前の話。遊びでInterNetやっているのではないのだ

前にも書いたが、今週から、アルバイトでデザインアシスタントを1人お願いしている。できる限りなんでも一人で仕事をする。という姿勢もそろそろ限界…と感じたからだ。なんでも一人でやっているとできる仕事も限界、ボクの場合、レギュラーでグリコとエスエスケイを持っている、それ以外に平均すると月に3~4本のイレギュラーな仕事が飛び込んでくる。営業を一切していない殿様営業なのに…。(というか独りなので営業の存在そのものが、無いのだ)最近では忙しくて仕事をお断りすることもあった。昨年震災の後では考えられないケース。そこで、アシスタント雇用を決意したのです。

G-TOOLも忙しいしね。

1016日・曜日

もうろう、としている。今日も徹夜である。モニタの右上の時計は朝の8時01分を表示している。ボクの横の横のアナログビデオのブースでは砂野さんが、ベーカムの編集をしている。彼も徹夜である。昨日の夜、砂野さんが(おそらく徹夜覚悟の最終電車で)やってきて開口一番、ボクに向かって「よ~仕事するなあ…!」そう、砂野さんは昨日も徹夜したらしい。ボクは最終電車で帰ったけど。まあ、お互い様だ(笑)

今日は完徹で昨日は最終電車、その前の日も最終電車。その前の日は日曜日だけど最終電車…もうこんな生活を2ヶ月以上続けている。2ヶ月前から仕事のアシストをしてもらうために、浜村さんに毎日アルバイトで来てもらっているが、仕事は一向に楽にならない。なんでや!?

明けても暮れてもホームページの仕事。そしてG-TOOL。

この殺人的な忙しさに、流石に疲れている。だってもう3ヶ月もこんなことやってるんだぜ!流石に周りの仕事仲間は半分呆れている。それでもオレは仕事をする。なんでや!自分のためだからだ。もう人に見てもらうために日記を書くのはやめた。だから、多分これからの日記は愚痴ばかりになると思う。頑張っている自分自身を励ますために日記を書く。

ホントに毎日ぶったおれるまで仕事している。実はちょっと体調が心配。実はこの2ヶ月で見た目にもはっきりわかるくらい太った。肥満である。逢う人、逢う人に「太ったね」と言われる。「太ったね」と他人事を笑いやがる。実はホントに心配。怖い。

xx日・x曜日

1996年の日記について(2003年1月15日追記)

この後、1996年の日記は一回も更新されることなく1997年を迎えることになります。その理由は、単純に忙しかったからです。この時期は本格的にG-TOOLをビジネスとしてスタートさせ、フォーチュンヒル(株)より、店頭販売用のパッケージ製品としてのG-TOOLを制作していた時期です。

G-TOOLも各方面の雑誌や新聞に大きく取り上げされました。NHKの「ホームページを作ろう」なんて番組にも出た事があります。印象的だったのは、アメリカのアップルコンピュータ本社のバイスプレジデント(取締役副社長)が、我々が入居しているDC工房を見学に来られた時のことです。私の行なっているG-TOOLを見て「グレイト!」を連発してくれました。とても面白いアイデアだと誉めてくれ、さらにそのG-TOOLのグラフィック制作や、サーバーの運営をMacintoshで行なっていることを知って、彼女(女性の副社長でした)は、自分が付けていたアップルのバッチを、僕にプレゼントしてくれたのです。なんだか嬉しいひとときでしたね。

しかし、実際には、この時期は毎日毎日最終電車まで仕事をしていて、本当に苦しかった時代でした。もちろんG-TOOL以外にも、多くのWebサイトデザインの仕事をやっていた時期でもあります。今から考えたら、かなり大きなクライアントの仕事も、私のところへやてきました。そう考えたらいい時代ですね。

そんなわけで、G-TOOL公開から半年で、大きく仕事内容が変化し、完全にWebの仕事一本にシフトした年でありました。


このページの日記について

この日記は1996年に書かれてWebで公開していたものです。リニューアルに際して、当時の原文そのままを掲載しております。

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