今年に入ってSilicon Cafe'のWebサイトのデザインリニューアルを行った。目的は色々あるが、その中のひとつにバナーによる広告収入増加…というものがある。御存知のようにSilicon
Cafe'のサイトの中には、広告のバナーが設置してある。これはクリック保証型の広告代理店と契約して媒体として貸し出しを行っているものだ。
クリック保証型の広告というのは、広告代理店から決められたタグをサイト内のページに記述する。このタグは広告代理店が契約しているクライアントの広告バナーを表示するためのもので、バナーで表示される広告の種類や表示の入れ替えはすべて代理店が行っている。その代理店と契約しているウチのようなサイトをホストサイトと呼ぶ。
ホストサイトは、訪問者がページを訪れ、代理店から送られてくる広告をクリックすると、ホストサイトに対して1クリック=●円として代金を支払う仕組みになっている。つまり訪問者の多いサイトほど収入が多い…ということになる。
サイトは訪問者を獲得する為に、人が多く集まるコンテンツを作成する。Silicon Cafe'で圧倒的にアクセスの多いコンテンツはG-TOOLだ。これは1日約7〜8万ページビューしている。そしてG-TOOLのほとんどにはクリック保証の広告バナーを取り付けてあるので、バナービューは同じくらいの数字だ。仮に1バナービューで1円という特価価格で媒体を売ると、毎日7〜8万円の収入。広告バナーは休日も祭日もないから、毎月200万円以上の収入になる。そんな話が本当にあれば、ウハウハなんだけど、世の中そんなに甘く無い(笑)。
実際には1バナーをユーザーがクリックしなければ、僕のところに収入にならない。1バナークリック=●円という契約なのである。そうなると、今度は広告をいかにクリックしてもらうか…ってのが大きなテーマになってくる。てっとり早い収入の方法としては、広告バナーの周囲に「ぜひ、広告をクリックしてね」…とでも書けばよいのだろうけど、広告会社との契約で、バナーの周辺にはあからさまにクリックを促進するようなコピーを書いてはいけないことになってくる。そういった不正を行うと、広告会社にチェックされ、悪質なサイトには当然契約違反で広告代が支払われなくなる。
ようするに自然にクリックするのを待たなくてはならない。当たり前の話である。そう、問題はクリック率なのだ。そうなると、当然滞在時間が長いコンテンツは有利なのである。僕の友人で、同じようにサイトに広告を出している人がいる。彼のサイトは僕のコンテンツに比べて、ページビューは2桁ほど違う。つまり僕のサイトよりも下である。
それなのに、彼のサイトの広告収入ははるかに僕を上回っている。なんでも家族3人が普通に生活できるくらいの収入があるそうだ。つまりクリック率が異様に高いのである。
彼のコンテンツと僕のコンテンツの違いは何か?僕のG-TOOLは素材のダウンロードサイトである。ユーザーはホームページで使用する素材を求めてやってくる。目的の素材を求めるために、次々にページをクリックする。ページビューが多いのは、これが原因である。しかも目的の素材をダウンロードすれば、それでおしまい…ということだ。
それに比べて彼のサイトは、ゲームコンテンツである。Webで遊ぶゲームを提供している。訪問ユーザーは、遊びに来る人だ。従って滞在時間が僕のコンテンツに比較して長い。
しかし、このことが解れば、コンテンツの作り方を変えていけばよいのである。日々これ勉強。Webマーケティングの答はWebにある。決して机上の空論ではない。
それにしても、日本でWebの広告がこんなに定着するとは思わなかった。G-TOOLを開始した頃、日本でWebの広告なんて超有名サイトにしか存在しなかった。それが今では普通の人の日常の日記の上にも広告バナーが取り付けられている時代になっている。
色々と、広告の仕組みについても考えてみる。本当に広告会社は儲かっているのか?広告を出す企業ってのは、本当に広告費を支払っているのか?それは本当にWebという世界で完結して収益の上がる仕組みなのか?…と。
話が大きくなるとややこしいので、自分のことについて考えてみると、もし、僕のサイトの広告収入がアップしたらどうなるか?もしも(あくまで仮説)自分が思っているよりも大きな収入になれば、この収入をもっと増やしたいと思う。つまりアクセスユーザーを増やしたいと思うだろう。そのために僕自身が広告を出す側に回る可能性もあるのだ。そしてカネはぐるぐる回っていく。これが経済の基本なのか?(笑)
経済のことなんて1ミリもわからんけど、そういった仕組みで、通貨が回遊すれば、結果として残るのは、ユーザーに提供するための優れたコンテンツになるのではないか…などと思っている。
しかし、実際には、そんな収入は僕の手許に入ってこない。だが、それでも昔にくらべれば毎月確実にバナーによる広告収入があることは確かなのである。家族3人がこれだけで生活していけるワケではないが、それでも嫁さんがパートタイムで稼ぐよりもよっぽど効率がよいことは確かなのである。
Webで広告の仕組みがもっともっとしっかりとしてくれば、さらに今後は優良なコンテンツが増えてくるだろう。それは広告のクリックと関係し、相乗効果でデザインをも含めた形で、Web全体のコンテンツの質もアップしてくるに違い無い。
※今回のコラムは広告に付いて触れているので、あえてこのページには広告バナーを設置していない。けっこう真面目な森川なのである(笑)。 |