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前回はグラフィック作成という部分で強化されたFireworks4の機能に付いて触れた。正直に言うと、今回のバージョンアップ(Fireworks4)はそんなに感動するものではなかった。もちろん新しく追加された「JPEGマスク」や、ブラウザでマウスオーバーすると、コンピュータのプルダウンメニューのような表示がされる「ポップアップメニュー」などは、他のソフトにはない機能だ。今後他のグラフィックソフトにもこれらの機能が追加される可能性もあるが、それはライブエフェクトやロールオーバーのHTML書き出し同様に、明らかにこのFireworksのパクリである。

しかし、単体のWebグラフィックソフトとしては、Fireworksは前回のバージョン3でほぼ完成していたと言ってもよいだろう。以前デジクリに「もうPhotoshopはいらない!」という原稿を書いて物凄い反響だった。IllustratorとPhotoshopの機能を持ち、さらにページ単位でデザインでき同時にHTMLファイルも書き出す。効率的に仕事をするための、スタイルやシンボル、コマンド。そしてPhotoshopのプラグインさえもライブエフェクトとして機能するとなれば、向かうところ敵なしなのである。それもすべてFireworks3で完成していたのである。バージョンを1つ上げてFireworks4にする意味は、Photoshopとの完全連携やJPEGマスク、ポップアップメニューだけかい!?…とリリースされたばかりの頃は、メジャーバージョンアップの意味に疑問を抱いていたのである。

前回も触れたが、FireworksがPhotoshop形式での読み込みと書出しを完全サポートした今、クリエイターは手慣れたソフトウエアを使えばよい時代になったのである。では、何故Fireworksなのか?それはDreamweaverとの完全な連携が可能になったからだ。

前回のFireworksとDreamweaverもグラフィックの更新に関しては、完璧に行う事ができた。Dreamweaverでページレイアウトをしている最中に、グラフィックを更新したい場合は、Dreamweaverのドキュメントでグラフィック(挿入された画像ファイル)を選択し、プロパティインスペクタで「編集」というボタンをクリックすると、自動的にFireworksが起動し、オリジナルのPNGファイルをオープンしてくれた。オリジナルのPNGファイルでは、すべてのグラフィックパーツがオブジェクトの形式で保存されているので、エフェクトがコテコテにかかった見出しやタイトル画像もエフェクトの属性はそのままで、テキストだけを修正できるのである。そしてFireworksから「更新」を実行すると、Dreamweaverに挿入された画像ファイルも修正されている…という魔法のような機能。これが連携更新。

ところが、この連携更新を行うにはいくつかのルールに従わなくてはならない。ユーザーの間違いの中で最も多かったのが、オリジナルのPNGと書き出しファイルを保存するディレクトリの問題である。Dreamweaverでは挿入された画像ファイルのオリジナルPNGを「デザインノート」という機能を使って、お互いのファイルの関係づけを保存している。その関係は使用しているコンピュータの中の絶対パスで記述されていたのである。従って、仕事を終了した後に、ローカルサイトのフォルダを別のディレクトリに移動したり、異なるハードディスクのボリューム名を付けた他のマシン上では、連携更新のリンクがうまく機能しなかった。
しかし今回からは、その連携更新のリンクが相対パスによって記述されるようになったのである。つまりローカルサイトの中に、オリジナル素材として基のPNGファイルを保存しておけば、MOにコピーしようが、異なるマシンで作業しようが問題なく、魔法のような連携更新を実現できるようになったのである。

連携更新のリンクを絶対パスから相対パスにした。たったそれだけの仕様の変更でクリエイターの作業効率は大幅にアップする。しかし、バージョンアップはそれだけではない。なんと今回からは、Fireworksでスライスで書き出したテーブルタグも同じように連携更新できるようになったのである。これは事件だ!

グラフィック単体の連携更新の要領で、スライスで書き出した画像ファイルを連携更新しようとすると、以前のバージョンでは悲惨な結果になってしまっていた。今回から「ラウンドトリップHTMLテーブル」という機能で、Fireworksのスライス機能を使って書き出したHTMLファイル(当然これには画像ファイルが含まれている)をDreamweaverで編集する。その作業の途中で他のページのリンクボタンを増やなさければならなくなった…とする。以前であれば、Fireworksのオリジナルファイルを探して、変更を行って書出しをしなければならなかった。そして以前のDreamweaverのHTMLでテキストなどの部分をカットアンドペーストしなくてはならなかった。

ところが今回からは、何の問題もなくスライスのデータも連携更新することが出来るのだ。これはDreamweaverで編集した内容をそのままFireworksに送り返しているゆえに実現した機能だ。Fireworksのスライス時にテキストエリアとして設定した部分に、そのままDreamweaverで編集したタグがFireworksに送り返しているのである。

この機能を使って、Dreamweaverでさらにテンプレートとしてサイト内の複数ドキュメントを登録しておけば、瞬時にサイト内のHTMLファイルのレイアウト更新が瞬時に実行されてしまうのである。まったく…口が裂けてもクライアントには教えたくない機能である(笑)。

わかるかな…?テキストで書くと、僕の文章の下手さも手伝って解り難いでしょ?けど、先月のMACWORLD Expoで1日5回のデモをした時、お客さんのほとんどは、このデモで「あんぐり」口を開けて(失礼)、半ば放心状態で見てましたよ。やってる本人はサイコーに気持いい瞬間でした(笑)

まあ、今後は執筆やサイトなどで、この機能をもっと分りやすく説明して行きますが、最も理解してもらえるのは、やっぱり実際のデモですよね。ところが、またコレで森川がデスマッチセミナーで全国行脚すると、死んでしまうので…というか、見に来ていただく人にも都合があるのでしょうから、いまこれらの機能を映像コンテンツにしているところです。前回のビデオに続いてまた、リリースの予定をしていますので、もう暫く待ってて下さいね。

※この原稿は日刊・デジタルクリエイターズに掲載したものです。

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