●コドモの頃の秘密基地遊び
むかし母に聞かされた話で、コドモの頃のボクは、積木などのオモチャを部屋中に広げて「街」を作っていたそうである。そのことはボクなりに記憶に残っている。だが作っていたのは「街」ではなく「秘密基地」であった。
コドモってのは秘密基地が好きだ。学校の帰りにオトナに見つからない場所を見つけては、せっせと改造をして秘密の居住空間を作る。それは雨の日の独り遊びでも同じである。「ぼくら」は「冒険王」「少年マガジン」の巻頭カラーに、「未来の街」や「月面基地」あるいは「戦艦大和」の構造図などが乗っていると、うっとりして何度も何度も同じページを見ていたものである。
また当時のマンガや怪獣の構造図も嬉々としたものだ。鉄腕アトムや鉄人28号、ジャイアントロボ、サイボーグ009のカラダの中はこうなっているのか! と単純にオドロキ、何度も何度も模写をしたものである。
きっとボクのコドモの頃に作っていたのは、科学特捜隊やサンダーバードの基地が根底にあったのだと思う。特にサンダーバードはイマイ模型のプラモデルのせいで、本当にハマったものである。
確かサンダーバード基地というプラモデルもあった。これが結構値段が高くて、誕生日にようやく買ってもらえるようなシロモノだった。かなり期待して手に入れたのだが、実際に遊んでみるとあまり面白くなかった。完成品の基地は自由度が低いのである。結局翌日から積木を組み合わせて、レイアウトをした基地の中にサンダーバード2号や、ジェットモグラタンクを配置して、遊んでいる方が楽しかった。
中学校になると、鉄道模型をやっている金持ちの息子がいた。そいつはオヤジも同じ趣味で部屋いっぱいに町が形成されて、そこに鉄道が走り、街の照明や信号もコントロールできた。めっちゃめちゃ羨ましくて仕方がなかった。そいつは「オヤジに怒られるから」と結局何も触らせてくれなかった。ボクも鉄道模型をしたかったが、うちにはそんなカネも場所もなかった。
で、ハマったのがタミヤ模型の1/35のミリタリーシリーズである。ほぼ例外なくボクもドイツ軍のセットを集めはじめた。タミヤの1/35シリーズは、キングタイガーとかロンメルとかの戦車などは結構値段がするのだが、歩兵セットとか機銃兵セットとかの人形はかなり安価に購入できたのである。シュビムワーゲンとか、BMWのサイドカーなんかも仕上がりの割に安かったと思う。他にもドラム缶とか、煉瓦とか、土のうなどのジオラマの小道具などは、本当に何百円の世界で手に入れることができるのである。
わずか数百円のドラム缶のセットを購入し、それを熱で加工し着色するだけで1日は遊べる。機関銃やヘルメットを、つや消しの塗料で塗るだけで、1週間は遊ぶ事ができた。そして丁寧に仕上げた小道具を人形に持たせて、さらにキュビムワーゲンや歩兵トラックと組み合わせれば、そこに自分だけの情景が完成するのである。コドモの頃の秘密基地遊びの、さらにリアルな世界を楽しむことができたのである。
●自分のサイトつくりという贅沢な趣味
6年前に自分のホームページを作ったとき、ボクは1/35のジオラマセットを思い出した。Webサイトを構築するってのは、ジオラマの情景つくりによく似ている。
いま、ボクは再びシリコンカフェのサイトをデザインリニューアルしている。FireworksとDreamweaverを使っているので、大量のページのデザイン変更が瞬時に行う事が可能なのである。本当によい時代になったものである。他のソフトだとこうはいかない。
その中に、細かなページ内のリンクバナーやアイコンを、静止画・アニメーションGIF・Flashを駆使して作っている。これが本当に楽しいのである。ジオラマ作りでヘルメットに着色したり、煉瓦で壁を作ったり、そういった細かな作業を楽しんでできる。そして完成したレイアウトにパーツを挿入する。そのソースは、Dreamweaverのライブラリに登録してあるので、リンクも完璧なのだ。
いや〜〜、本当に楽しい。なんといっても自分のサイトなのだ。自分で自由になんでも設定できる。企業の請負仕事とは異なって文句をいう奴は誰もいない。そんな中で、小さなロゴやマーク作りに時間をかけ、タイプグラフィに気を配り、イラストを描き、アニメーションを作成し、リンクを設定する。こんな優雅で贅沢な趣味があるだろうか?
悪いなみんな、本当にボクは楽しい仕事をしています。さらにまぐれでサイトの訪問者が広告をクリックしてくれれば、ボクのもとにちゃりーんと現金が転がり込むのである。わっははは! どうや羨ましいか?(←やなやつ)
でもね、それって誰でもできるんだよ。だって自分のサイトなんだもん。自分のサイトを丁寧に作り上がること、それは必ずビジネスにも直結するでしょう、いろんな意味でね。決して無駄にはならないと思うわけ、だから自分のサイトを本当に大切に作り続けていこうよ。ボクは本当に毎日楽しいです。みんなもガンバレ。
※この原稿は日刊・デジタルクリエイターズに掲載したものです。
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