
Webデザインを行う際に、ブラウザの左右サイズ…というものを気にしたことがあるだろうか?
DTPを含めた紙媒体でのグラフィックデザインは、最初から仕上がり寸法が決まっている。ポスター、チラシ、パンフレット、カタログ…どんな媒体であれ、仕上がりの紙のサイズを前提にデザインが開始される。
しかし、Webの場合、作成したページを見るのはInternet ExplorerやNetscapeなどのWebブラウザーである。このブラウザーの表示は見る人によってサイズはそれぞれ異なる。
ブラウザでの表示の大きさを最も左右するのは、モニタのサイズだ。最近は12インチサイズ(640×480)というサイズのモニタを使う人は少なくなったと思う。その昔マルチメディア全盛時代には、CD-ROMによるインタラクティブムービーの仕上がり寸法は、ほとんどが640×480ピクセルであった。ちなみに640×480ピクセルというのは、テレビ受信機のモニタの解像度である。
アンケートをとったわけではないので、はっきりしたことは解らないが、現在多いと思われるモニタの解像度は832×624と1024×768ピクセルではないだろうか?あなたの場合はどっちだろう?ちなみに僕は2台のデスクトップマシンのうち、それぞれがモニタのサイズが違っていて、832×624と1024×768ピクセルの両方を使っている。2台のノートパソコンは1024×768ピクセルである。
このサイズの中で、高さはそれほど問題ではない。なぜならブラウザで表示されていない部分はスクロールすればよいだけのことだから。もっとも最初のページ(ホームページ)などは、できれば高さも考慮してデザインを行うほうがよいと考える。
問題は左右のサイズだ。左右も表示されていない部分があれば、ブラウザで横スクロールをすればいいのだが、これがけっこう面 倒くさい。したがって1024×768のモニタでデザインし、左右が955ピクセル(1024時の最大有効サイズ)でデザインしてしまうと、多くのユーザーが左右スクロールをしなくてはならなくなり、ページに対して不満が生じる。
僕も長い間Webデザインに関わってきて、その歴史を振り返ってみると、ブラウザでの表示に関して初期の頃は、WindowsとMacintoshでブラウザの表示に個性があった。初期WebのMacintoshユーザーの多くはNetscapeを使っていた。デスクトップ上でのブラウザの表示は、左右をあまり大きく広げずにページを見ていた。事実Netscape社のWebサイトも左右が400ピクセル前後でデザインされていたように思う。それに対してWindowsユーザーは、モニタいっぱいにブラウザを広げていたような気がする。
さて、Webページをデザインするときに、左右のサイズはどれくらいがベストなのだろう。僕の場合はやはり左右640ピクセルのモニタを外すわけにはいかないと考える。左右640ピクセルのモニタでブラウザのスクロールバーなどのスペースを考えると、デザインの有効サイズは600ピクセル前後がベストなのではないだろうか?
その600ピクセルをどうやってデザインするか?僕の場合、ページによっては広告が入ることがある。この広告バナーのサイズは世界標準ともいうべきサイズで468×60ピクセルと決まっている。これをベースに考え、デザインレイアウトの分割時に468ピクセルを何かの基準にしていることは確かだ。
ある時期の僕のWebデザインの多くは、608ピクセルを基準にしていた。すべてのコンテンツは468ピクセルでデザインを行い。左端のナビゲーションスペースに120ピクセル。そのナビゲーションスペースから本文のアキスペースとして20ピクセル。120+20+468の合計で608ピクセルでデザインを行っていた。
先日、調査というには大袈裟だが、色々なWebサイトを訪問して(特に企業サイト)その左右のデザインの幅を測定してみた。参考になるかどうかわからないが、以下に結果
を表示しておく。
■テレビ東京、NHK---574ピクセル
■朝日新聞---595ピクセル
■アップルコンピュータ、SONY、Yahoo、カワイ楽器、キャノン、ピンクハウス---600ピクセル
■フジテレビ---608ピクセル
■ロート製薬--- 614ピクセル
■日経新聞---614ピクセル
■ANA---660ピクセル
■オリンパス光学---684ピクセル
■毎日新聞---708ピクセル
■アドビシステムズ、ニッサン自動車---750ピクセル
■トヨタ自動車---781ピクセル
という結果だ。別にこれで何かを物語ろう…と思ったわけではないのだが、ボクにとっては面 白い結果だった。今後もこのような調査を進めていこうと思っている。
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