チュートリアルのトップへ  ■コラムのトップへ ■オリジナルプロダクト ■制作料金

紙媒体を中心としたDTPデザインとWebデザインの大きな違いは、見る人の環境によって大きく異なると言うことだ。成果 物が雑誌であれ、パンフレットであれ、チラシ、ポスターでもDTPの場合は、最終的に定型のサイズのモノとして製品を供給する。見る人にとってそれがA4版であったりB5だったり、モノクロだったりカラーだったり…と条件が変わることがない(あたりまえ)

しかし、Webデザインの場合は見る人の条件によってデザインされたものが微妙に異なるプレビューをする。その条件は、まずOS。ハッキリ言えばMacintoshかWindowsかによって、モニタのガンマ値が異なるので画像の明るさが異なるし、フォントだって同じものが存在しないのである。次にブラウザ。今さら説明するまでもなく、インターネットの2大ブラウザであるNetscapeとInternet Explorerである。つまり大雑把に4つの環境下でのブラウザが存在すると言ってもいいだろう。

そして、それはつい先日まで、その4つの環境下ではそれぞれが異なった表示をするという困った結果 になってしまっていたのである。このへんの話は古くからWebデザインを行っている人間にとっては、かなり深刻な問題で、聞けば聞く程に涙なしでは聞けない苦労話でいっぱいである(大袈裟)

コンピュータの世界のシェアでは、言うまでも無く90%以上の人がWindowsを使っている。しかし、ブラウザで表示するためのWebデザインを行っている職業としてのデザイナーを選択している人間の使っているコンピュータの環境では、以外にMacintoshが多い。これはDTPの世界では圧倒的なシェアを誇るMacintoshの流れを引き継いでいるものだと思われる。

もちろんボク自身もそのひとりなのである。のデザイナーの多くは、インターネットの登場以前から仕事の道具としてMacintoshを使っており、仕事の流れの途中で登場したWebブラウザの導入に関しては、何故かNetscapeを選択しているケースが多かった。つまちWebページを制作する人間は、Macintosh+Netscapeが数年前までのスタンダードだったのである。そして今さら言うまでもなく、Webページを見る側の人間はWindows+Internet Explorerという組み合わせがスタンダード。つまり情報を発信する側と受け取る側の環境が全く正反対の条件だったのである。このことは永年に渡って職業としてWebデザインを行う人間にとって、多くのクレームを受け付ける原因となったことは言うまでも無い。

おたくがデザインしたページはなぜ、こんなにフォントが大きいの? おたくのデザインしたページはなぜ、こんなに画像が暗いの?…多くのクレームに耳を傾ける間に、Webデザイナーもバカではないから、自分の環境で見えているものが「アヤシイ」と疑いを持ちはじめる。そしてデザインの確認用にいやいやWindowsマシンを購入し、自分がデザインしたページを
Windows+Internet Explorerで確認しては、愕然としていたのである(笑)

そんな中で、多くのシェアを持つWindows+Internet Explorerという組み合わせでデザインをするデザイナーも少なく無い。大切なのはマシンやOSへの愛着ではなく、クライアントが満足する成果 物を作成することだから…。泣く泣くマシンとプラットフォームを乗り換えて、イライラするデザイナーが増えた(笑)

さて、当初は2大ブラウザと呼ばれたNetscapeとInternet Explorerも、Windows98の登場によって完全に勝負の明暗はついた。さらにAppleがMacintosh出荷時のデフォルトのブラウザとしてInternet Explorerを採用したことによって、Macintoshユーザーの多くもInternet Explorerを使うようになった。しかし、それでもMacintosh版のInternet ExplorerとWindows版では、同じ製品にも関わらず、まるで異なる製品のように表示が違っていた。そう、フォントサイズの問題である。

Internet Explorer4xxでは、MacintoshとWindowsのフォントの表示が異なっていた。簡単に言うとMacintoshの方がWindowsに比べてフォントの表示が小さいのである。この小さい表示のままデザインをしてWindowsでプレビューすると、なんともマヌケでデカイ文字として表示されてしまう。いくらかっくいい画像を作っても、本文の文字がデカくてはダサいページになってしまう。またまたデザイナーは大きく頭を悩ませることになる。

しかし、その問題もようやく解決しつつあるようだ。それは言うまでも無くMacintosh版のInternet Explorer5がリリースされたからである。Webデザイナーにとって何が有り難いかというと、フォントの表示に関してのデフォルトがWindowsと同じ解像度である96dpiが採用されたからである。つまりダサくてデカいフォント表示がデフォルトになったのである。

デカくてダサいフォントがデフォルトであるならば、HTMLコーディングを行う際のフォントサイズを小さく設定すればよい。簡単なことなのだ。Internet Explorer5がリリースされて以来、多くのWebデザイナーはフォント指定のデフォルトを<font size=2>で指定するようになった。ちなみに今までは<font size=3>が標準だったのだ。Windowsと同じ解像度である96dpiをフォント表示に採用したInternet Explorerの功績は大きい。

じゃ、Netscapeは?という疑問も確かに残る。Netscapeの場合は、今までに比べると一回り小さな文字で表示されてしまう。デザイナーの意図した表示ではないにせよ、標準として指定した文字が小さく見えてしまうことは、大きく見えてしまうことよりはマシではないだろうか?(例えばテーブル内に入力した文字を連想してほしい)

どんな条件でもデザイナーが意図した表示を行うことは物理的に不可能だ。もちろんJavaScriptを使ってユーザーのOSとブラウザを判定して、条件にあったHTMLを表示する方法もあるが、明らかに手間暇のかかる作業である。それよりは圧倒的なシェアを持つ人々を対象にデザインしていくこと…この割り切りも、ある意味では必要ではないだろうか?

そう、割り切り…。この言葉は多くのWebデザイナーにとって都合のいい言葉である(笑)。しかし、毎日10ページ単位 でページを作成したり、更新したりしている自分にとっては制作時間のスピードアップと頻繁な更新作業に対応するチカラを育てることが、最も優先させる事項であることなのである。

目次にもどる] [次のコラム

  

このWEBサイトに掲載されている文書・画像・映像・写真等の著作権はSilicon Cafe'に帰属し、許諾なく 複製・頒布を行うことは 法律で固く禁じられています。 Copyright (C) 1995-2003 Silicon Cafe'. All rights reserved