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ネットワークでのコミュニケーション----1998年05月20日

ボク自身パソコン通信やBBSも含めて、ネットワークでのコミュニケーションを開始してから6年になる。インターネットでのコミュニケーション手段は電子メール。メールマガジンを開始してつくづく電子メールでの有効性を感じている今日この頃だけど、やはりデメリットというか、トラブルも多い。

先週、ちょっとしたトラブルに巻き込まれてしまった。とある人(仮にAさんとしておく)が、ある依頼をするために、ボクを含めた複数の人にメールを配信した。そのメールには宛先(To.の部分)に複数のメールアドレスが記載されていた。一括でメール配信をしたのである。そのメールを受け取ったボクは、迂闊にもそのままリプライをしてしまったのである。当然関係者全員にメールが送れれてしまう。迂闊には違いないが、よくある話である。そのメールの内容も事務的な連絡事項なのである。

その翌日、一斉配信された人の中で、一度も面識のないBさんという人からメールが送られてきた。要するにボクが一斉配信で返事を書いたので、なんの事だか判らない…。という内容である。すぐさまボクもお詫びのメールを書いたのだが、その後から様子が変になった。次々にBさんからメールが届く。その内容は「いい加減にしろ!」とか「冗談じゃない!」とか抗議と怒りのメッセージ。そして誹謗中傷も…。

何なんだ?ワケが分からない?急いでBさんのWebページを見に行く。とてもそんな誹謗中傷を書くような人ではない。そのページにはBBSもあり常にBさんが丁寧なレスを書いている。どう考えてもおかしい…。

ボクはWebページからBさんの所へ電話をしてみた。話せば判ると思った。電話にはBさん本人が出た。彼も同じ事を思っていたらしく、今回の経緯を話すとBさんのもとにも、ボクの署名で酷い中傷メールが何通も届いていた…とのこと。…やっぱり。これは誰かのいたずらなのだ。誰かがボクとBさんの名前を語って(なりすまして)それぞれに喧嘩を売るようなメールを仕掛けていたのである。

それにしても悪質だ。Bさんは自分のページでBBSに酷い嫌がらせをされたこともあるという。Bさんと直接話せて良かった。とても感じのいい人で、いろいろとアドバイスもいただいた。

ネットワークでのエチケットをネチケットと言うらしい。これだけ人が多いのだから悪戯する人間も必ずいるだろう。最初から傷つくのがいやならネットワークなんてやめてしまえ…なんて言うのはカンタンだが、それじゃ何にも前に進まない。嫌がらせの話は他でもよく聞く。BBSでの落書き、電話番号を公開したために無言電話で困っている人。恐喝メールで家族のページを削除した人もいる。まったく…その話を聞くたびに悲しくなる。

パソコンのキーボードに向かうと人格が変わる人も多い。口ベタな人が企画やアイデアをうまく伝えられなくてメールでコミュニケーションをするのはわかる。それはそれでいい。しかし酒の席の不祥事のようなことをメールでする人は困る。ネットワークでストレスを発散するのは間違っている。ネットワークが日常と違う別の世界だ…と思っていてはネットワークでのコミュニケーションは進化しないと思う。

【プロフィール】
森川 眞行/もりかわ・まさゆき
1958年大阪府茨木市生まれ。 1981年大阪芸術大学美術学科彫塑専攻卒業。以降17年間グラフィックデザイナーとして活動。9年前Macintoshに遭遇し5年前にシリコンカフェの名称でフリーランスになる。同年、関西DTP協会を設立して初代会長に就任。2年前にG-TOOLという素材フリーサイトを作り、それを機に昨年、G-TOOLをコアにした新会社・タワーズ株式会社を設立。取締役に就任。今年から【日刊・デジタルクリエイターズ】を開始した。


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