
ガッコのセンセをやる。今月の22日から渋谷のデジタルハリウッドで、FIRECRACKER講座というものを開始するのだ。
私がはじめて他人にモノを教えたのは、20年以上前のこと。
大学の教職の単位で、教育実習で高校の美術の先生をやった以来だ。
確か、色彩学を教えたと思う。色の三原色とか、色相とか、補色とか…そんなことを教えた。
考えてみれば、今とあまり変わっていないのかもしれない。
その後は、この数年多くのセミナーやカンファレンス、講座などを担当して
多くの人の前で、FireworksやDreamweaverのアプリの解説を多く行ってきた。
同時に、企業を対象にしたトレーニングとうものも、行ってきた。
今回のガッコのセンセは、この企業トレーニングに近いのかもしれない。
しかし、企業トレーニングは、ある程度目的がはっきりしているので、講義を行う側も
なにかと都合がよいのだが、今回はランダムに集まった個人なので、どうなることか…と思ってしまう。
この講座の講師をすることは、こちらのページに色々書いた。
私自身、この数年間、毎年のように色々な専門学校さんから、講師依頼の話を頂いてきた。
しかし、なにぶん、こんなすちゃらかな性格。仕事も常に忙しいし、時間も不規則だ。
そんな私が、学校の先生なんぞをやってしまうと、必ず生徒に迷惑をかけてしまう。
それが、講師をお断りしてきた原因である。
しかし、今回の場合は、3日間という短い期間の特訓…という特殊なケースであったことや、
FIRECRACKERという、DreamweaverやFireworksを教えるのに最適な素材を作ったこと。
そして、何よりも私自身が、モノを教えるという経験を通じて、何かを得ることができるのではないか…と思ったからだ。
前にも書いたけど、今回のFIRECRACKERには、下敷きとなるプロジェクトが存在した。
平均年齢22歳という若者が3人、私をアシストしてくれ、
半年の間、Webデザイン・Webサイト構築のワークフローを改めて再認識できたのである。
教える人間も血の通った人間なら、教えられる生徒も同じ。
それぞれに、異なった価値観をもち、異なった美意識を持っているはずなのである。
単純にFIRECRACKERという素材を通じて、DreamweaverやFireworksのスキルを教える以外に
私が、多くのデザインの現場で培ってきたノウハウのようなものが伝えられればよいと思っている。
実は、こんな心境になったのは、自分でも驚いているのだ。
もう、ずっと長い間、私は一人で仕事をしてきた。何でも一人で決断をして、何でも一人でモノを作ってきた。
特に昨年の夏以降は、孤独な戦いだった。くる日もくる日も、Fireworksの素材を作ったり
サイトのデザインをしてきた。精神的にも肉体的にもとっくに限界を超えていた。
けど、それでも、自分で作った目標だから、越えていかなくてはならない。
そんな中、ひとつの区切りを昨年の末につけることが出来た。
そして、その勢いのまま、今年も前進しようとしている。そんな中で他人と交わることで
何か新しいフェーズが生まれてくるような予感がしているのだ。
事実、FIRECRACKERサイト編を完成させた、昨年の末から、多くの人に意見を求めるため
何度となく、都内に足を運んだ。その話のなかで、ものすごく得るものが多かった。
東京に引っ越してきて、田舎の自宅に篭りっきりの生活とは、全く正反対の動きが私に新しい方向を示してくれた。
おそらく、このガッコのセンセも含めて、2002年は、多くの人に出会うことになるだろう。
もちろん、それを望んでいるのは、私自身だ。
モノを作るという行為は、時には徹底的に自分自身に向かい合って、その限界から
生まれてくるものが、よい結果を導くことが多い。しかし、それだけでは自己満足になってしまう。
今年の私は、多くの人々と関係を築いて、その関係の中で、異なる何かを生み出していきたいと思っている。 |