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Webサイトと店鋪の関係 その1

以前、関西で行われたあるセミナーのパネルディスカッションに出席したときのこと。
その時のパネラーは、私とKNNの神田氏、マクロメディアの阿部マネージャ、そしてEASYの岸本氏だった。

EASYとはオンラインWEBショップの老舗で、京都を拠点にTシャツを販売している。岸本氏はそのEASYの社長だ。
社長…というよりは、店長さん…というイメージが強い。
実際に岸本氏はWebショップをオープンする前は、店鋪を持って商いをされていたらしい。

そのパネルディスカッションで印象的だったのは、岸本氏のサイトにかける情熱だった。
彼にとってのサイトは、リアルな商いの現場であり、彼とその家族、そしてスタッフが生活していく糧なのである。
Webショップは商品が売れてナンボである。つまり彼のサイトは目的がはっきりしている。
自分が自信を持って選んだ商品を、胸を張って売る。これだけ。

そう、極めて単純明快なサイトのコンセプトなのである。
岸本氏は、EASYの店主でありながら、全国のWebショップのオーナーの方々に対して講演を行う仕事もされている。
その量は半端ではない。本当に全国を走り回って、Webショップのノウハウを惜し気も無く公開されている。
もちろん、その間をぬって商品の仕入れから販売、発送などなど…数多くの仕事をこなしている。
もちろん本業なのだからアタリマエなのかもしれないが…。

Webショップという無店舗販売の形態は、本業と同時にサイトのメンテナンスが大変だと言う事は、素人の私でも充分に予測ができる。
しかし、Webショップはサイトが命。
サイトを丁寧にメンテナンスしなければ商品は売れないし、商品が売れなければ彼の家族も、スタッフも路頭に迷うのである。

岸本氏曰く「ぼくは小学校から、ずっと図工の成績は1でした」
そう、お世辞にも彼のサイトはデザインという視点から見ると、「イケてない」部類のサイトだ。
実は、これでも最近はデザイン的にまとまってきたほうである。
5年前始めて彼と知り合いサイトを見た時、私はぶっ飛んだ「なんて汚いサイトなんだ」と。

しかし、彼はこのサイトで商品を売り、確実に売上を伸ばしている。なぜだろう?
そして彼は決して、自分のサイトを外部のデザイナーに依託するようなことはしない。なぜだろう?

冒頭に書いた、そのパネルディスカッションで彼はこう言った。
「僕は毎日忙しいですけど、必ず毎日サイトをチェックしています。
特に、ページに書かれている文言に関しては、何度もチェックし、まわりくどい言い方や
間違った言い方は、そのつど修正してサイトにアップしています」
私はこの言葉に心を打たれた。やられた…と思った。

ちょっとした言葉の言い回し、微妙なフォントサイズの調整などなど、
細かい作業の積み重ねが結果的に売れるサイトを作っているのである。

先にも書いたが、彼はサイトで商品を売り、その利益で彼の家族とスタッフを養っている。
つまり買ってくれるお客さまこそが彼の生活を支えているのだ。
その客の気持になって自分のサイトを冷静に見つめていれば、自ずから結果が見えて来る。

自分のサイトは、自分のビジネスの現場なのである。大切な自分の店鋪なのだ。
 

  

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