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やっぱ「愛」ですか?

先日、嫁が絵を描いていた。
うちの嫁は特別に美術の教育を受けたわけでは無いのだが
もともと絵を描くのが好きらしく、気が向くとケント紙に色鉛筆で何かシコシコと描いているのを見かける。

その日は、あるゲームのキャラクターを模写していた。
最近のゲームは3Dの表現が徹底していてほとんど写真のようである。なぜゲームキャラなのかと言うと
我が家では、娘が今一番ハマっているゲームで、主人公の女性キャラに憧れているそうなのである。
そんな娘にせがまれて、どうやら嫁は絵を描いているようだった。

最初は鉛筆でデッサンをして、次に色鉛筆で着色を開始した。
色鉛筆の着色方法は昔、私が嫁に伝授した(こう見えても芸大で美術を学んでいたので…)。
色鉛筆は水彩絵の具と同じで、ゆっくり時間をかけて軽くこするように着色するとよい。
そうすると、色鉛筆同士を絵の具をまぜるように、透明に着色できるからだ。

描きはじめて2時間も3時間もかけて、嫁はゆっくりゆっくり一枚の絵に取り組んでいた。
そして5時間くらい経過した頃、やっと完成した。もちろん依頼した娘はすっかり寝ている時間だ。
仕上がった絵は、それなりに感動するものだった。描き方を教えた…と言っても
手取り足取り指示した訳ではない、まったくの独学で彼女は一枚の絵を仕上げた。

嫁はこう言った。
「絵を描いていると、色々なこと考えるね。だんだんこのキャラに感情移入して
いくのが解るよ。あとは、髪の毛とか服のシワでも、自分が髪の毛になったり
服になったような気分になるよね…」

私も美術を学んでいた学生時代には、何枚も絵を描いた経験があるからよくわかる。
長い時間をかけて、1枚の絵を描くという行為の中で人は色々なことを考える。
そして次々に新しい発見をして、それを自分のものにできるのである。

デッサンをしている時でもそうなのだが、自分自身がドンドン対象物に入り込んで
構造的に同化していく経験をすることがある。一体感とでも呼ぶべきだろうか?
そして、もうこれ以上何もできない! というところに行き着くまで
描き終えれば完成だ。長い長い時間をかけて対象物、そして自分自身に向かい合うのだ。

そこにあるのは「愛」なのかもしれない。単なる愛着を通り越して。
そして、誰のためにその行為を行うのか? それも「愛」だよね。
嫁は娘を喜ばす為に、長い時間をかけて絵を描いていた。

Webサイトを作っていて、Dreamweaver Fireworks Studioのように
次々に機能が強化され便利になると、今までよりも短時間でページを生成できるようになる。
だからと言って、ろくにチェックもせずにサイトを作ってはいけない。

ツールが便利になったぶんだけ、丁寧にデザインをしていこうと改めて思った。
 

  

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